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ツタの絡まる・・

 サッポロファクトリーのレンガ館です。
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 この時期壁を覆うツタが赤く染まります。
 窓が目に見えたら、・・人の顔のように感じられませんか。
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by ruksak | 2015-10-30 13:12 | 外国的 | Trackback | Comments(0)

いつも異国の空の下

いつも異国の空の下  石井 好子 著  河出文庫  2012.2.20

 海外旅行からしばらく遠ざかっておりますが、気持ちはこの本のタイトルのとおりに思えて借りてしまいました。
身ひとつで飛び込んだ米国から、第二の故郷ともなるパリへ。欧州各地、ショービジネスの本場ニューヨーク、革命前の狂騒のキューバまで―
大きく変貌してゆく時代と社会のなかで、日本人歌手として女ひとりで異国に暮らし、生きるために歌い、世界を三周した八年間の移動と闘いの記録。(裏表紙の紹介文より)

 著者が身ひとつで飛び込んだのは昭和25年です。帰国後の昭和34年に8年間の外国生活を振り返った文章が書かれ、この本は昭和34年に出版された単行本を文庫化したものです。
 著者はシャンソン歌手のほかにエッセイストとしても知られているとおり、ほんとに文章がうまく、順番に綴られる旅の記録がすらすらと読めました。

“その頃海外に出られるチャンスというのはアメリカ留学しか”なく、親御さんが山中湖の別荘を売って、サンフランシスコの音楽院の(一年間の)留学費を作ってくれたそうです。
 フランスでシャンソンの勉強をしたいというのが外国に行く第一の希望だったので、滞在費用がなくなる前にアメリカからパリに向かい、パリで歌手の職を得てそのまま外国に数年間とどまることになりました。(途中2度帰国してます)
  
 アメリカに出発したのが30前で、パリに着いたときはフランス語もわからず、女一人で、声が掛かれば渡り鳥のようにパリや他の都市の劇場へ。仕事をこなしつつ、その土地を楽しみ、現地の人と親交を深め・・。楽屋生活のエピソードが面白かったです。共演者、楽屋のメンバー、スタッフ、お客さんなどなど。
 英語が少しでもわかる人は英語で話してくれて、‘フランス人は英語が話せてもフランス語しか話さない’ってことはなかったのか・・、少なくとも当時は? 私がパリを旅したときも英語を話してくれた印象があります。

 公演は夜から深夜にかけてが多いので、昼夜逆転の生活になることが多いです。モンマルトルのキャバレー「ナチュリスト」に一年間出演したときは、休みが一日もありませんでした。契約時から休みなしという条件です。華やかな舞台の上とは反対にきつい世界です。

“三週間の仕事が終わった翌日は講和後六カ月目で日本が独立国としてみとめられた日だった。”
 マドリッドのナイトクラブに出張中のときのことで、調べたら、それは昭和27年4月28日でした。8月15日の「終戦の日」は毎年なんらかの記念行事がありますが、「独立の日」は何かアナウンスありましたか。

 最後に、著者と私に偶然の共通点がありました。
 それは国際列車で通過国のビザを持っていなかったために列車を降ろされたことです。
 著者はドイツ・ジュッセルドルフからパリに戻るときに、間にあるべルギーのビザを持っていませんでした。私はハンガリーからチェコに行くとき、その間のスロバキアのビザです。
 お互い「到着国のビザはあるのにー!」と訴えても、「この国のビザがなければダメだ」と降ろされてしまったのです。

※私の列車エピソードの記事が次のところにあります、よかったら見てみてください。
 タグ・93ヨーロッパ>1993.8.26 オーストリア・ウイーン・・または
 タグ・プラハ>20年目のプラハ
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by ruksak | 2015-10-22 17:15 | 旅の本 | Trackback | Comments(0)

旅の流儀

旅の流儀  玉村 豊男 著  中公新書  2015.6.25

 偶然ですが、昨日の『タタタタ旅の素』と同じ、『旅行読売』の連載が元になってます。
 書下ろしが数篇と、連載期間が2012年から今年の初めまでなので、話題に古さは感じないと思います。著者が60代後半だったので昨日の阿川佐和子氏の本に比べると、すいぶん落ち着いた語り口に感じられます。

 かつての旅の話もあり、それはそれでその時代とその時代の著者に興味が湧きました。玉村氏は若い頃貧乏旅行をされてて、意外にもヒッチハイクの名人だそうです。

 この本で特に印象に残った箇所が二つあります。
1.「異常気象と天気予報」の回で
 最近の天気予報は、「傘を持って」とか「コートがいる」のようなアドバイス的なことも言うようになり、それについて玉村氏は
“雨や風が強そうだから外出はお控えください、と言うに至っては、まったく余計なお世話である”と、おっしゃいます。私もこれはどうなんだろう(どうあるべきか)と思ってました。
 観光地で商売をしている者にとっては、天気予報でこのように言われると死活問題なのだそうです。行くのを止めてしまいますよね。
 代わりに、氏は雨の日でも人が出かけるような言葉をかけてほしいと希望しています。
“「雨に濡れた緑は美しいですよ」
「雨の日は旅館でゆっくり過ごしましょう」”

(10/30追記:この秋立て続けに来た強風低気圧のあと、テレビのインタビューに「外出を控えたから災害から免れた」と答えた方がいらっしゃいました。~情報提供は慎重にしないといけないですね)

2.「暑い国と寒い国」の回で
 タイでは、
“クーラーをがんがん効かせた部屋でセーターを着て過ごすのが、裕福な暮らしをする人のステイタス”
を読んですぐに北国の人間を思い浮かべました。
 我々北国、いえ北海道限定かもしれませんが、私たちの憧れは、
‘’暖房をがんがん効かせた部屋で半袖のTシャツを着て過ごす’ことです。「裕福な暮らし」ではなくて、「欧米風の暖かな住宅」への憧れなんですけど。
 ‘真冬に半袖のTシャツ’はウォームビズに反しますよね。厳しいです。
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by ruksak | 2015-10-04 08:00 | 旅の本 | Trackback | Comments(0)

タタタタ旅の素

タタタタ旅の素   阿川 佐和子 著  文春文庫   2002.7.10

『旅行読売』に連載した旅エッセイを一冊にまとめたものです。(単行本から文庫化されてます)
 ’96年~'99年の連載ということなので、著者40代半ばぐらいに書かれたエッセイですね。
 テレビで見たとおりのざっくばらんな人柄がよく表れて、どれもテンポよく読めます。文庫の紹介文に書かれてあるように、“すぐにでも旅に出たくなるエピソード満載”です。年代が近いからか、共感することが多かったです。

 最初の“ケチ・コレの”エピソードがホテルの石鹸や歯ブラシを持ち帰る話で、大作家のお嬢様で本人も有名人でも、消耗品を持ち帰るのか~と、親しみを感じました。持ち帰り始めた動機は、一回しか使ってなくても一度封を開けたら、捨てられる(かどうか正確にはわかりませんが)のがもったいないと思ったからです。

“旅便り”の回では、ためてしまった手紙やお礼状の返事を旅先からの便りで返事に返させてもらうことが書かれてます。
 旅行中だってハガキに向かう時間をつくるのは難しい、けど、しかし、私も同じことしてます。外国からのエアメールなら、返事が遅くなったことの非礼を差し引いてくれるかなと思って。マカオから返事の代わりにクリスマスカードを送ったことありました。(詳しくは、カテゴリorタグのマカオで)

 いくつかのエッセイに家族のエピソードが書かれています。
 お父上である阿川弘之氏も頑固親父的な思い出話とともに度々登場します。
 頑固親父、ワンマンな旦那さん・・は、今の時代も存在するでしょうか。
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by ruksak | 2015-10-03 12:54 | 旅の本 | Trackback | Comments(0)


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